まずは別居で様子を見るという方法|マリッシュ再出発準備室

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「別居」と聞くと、つい“離婚の一歩手前”のように身構えてしまうかもしれません。でも実は、別居にもいろいろなかたちがあります。

この記事では、「離婚か、我慢か」の二択ではない、もうひとつの選択肢としての“別居”を、いくつかの角度からのぞいてみます。

窓辺で一息つく女性のイメージ
※画像はイメージです

① 距離を置いて、お互いの存在価値を見つめ直す

毎日顔を合わせていると、いいところより、気になるところばかりが目につくもの。そんなときは、いったん物理的に離れてみる。すると、思いがけない発見があったりします。

離れてみて「あれ? なんか、やっぱり寂しいな」と感じるなら、それはきっと答えのひとつ。逆に、家を出ていった側がひとり暮らしを始めて「家事ってこんなに大変だったのか…」、残された側が「働きながら家のこと全部やるの、無理ゲーじゃない?」と、どちらの視点からも、当たり前だった日常を見直すきっかけになります。

その結果、「やっぱり二人のほうがいいな」と戻るケースは少なくありません。とくに、自分がケガや病気で寝込んだとき。心細い夜に、隣にいてくれる人のありがたみを、しみじみ思い知る——なんていうのは、よくある“復縁の入り口”です。

もちろん、離れてみたら「何の問題もない」「むしろ気楽でいいわ」となることだってあります。それもまた、ひとつの大事な答え。離れてみて初めて分かることが、実はたくさんあるのです。

② 別居のまま、婚姻関係を続けるという考え方

ここで、少し現実的な話を。結婚は、ロマンチックな響きの一方で、法律上は立派な「契約」でもあります。そして契約というものは、たとえお互いに「もういいよね」と合意できていても、解消するとなると——とにかく、面倒。

たとえば、こんな“宿題”が一気に押し寄せてきます。

  • 二人で築いた財産はどう分ける?
  • 子どもがいれば親権はどちらに?
  • ペットは? ——実は法律上「モノ(財物)」扱い。引き取らない側に、相応の資産を渡す必要が出ることも。
  • 家具・家電は誰のもの?
  • 夫がコツコツ続けてきたはどうする?
  • 60歳まで引き出せないiDeCoの扱いは?
  • パソコンは? スマホの名義変更は?……

挙げていくとキリがありません。ひとつひとつに、時間と労力、そしてたいていは“揉めごと”がついて回ります。お金のことは、本当に、揉めます。

であれば——あえて離婚はせず、「別居」という状態で留めておくのも、賢い選択肢かもしれません。何かあればすぐに戻れますし、「別居を始めて以降に得た資産は、それぞれが管理する」と決めておけば、いざ本当に別れることになったときも、面倒ごとを一気に減らせます。

ポイント:別居は「離婚の前段階」であると同時に、「離婚しないための緩衝地帯」にもなり得ます。急いで契約解消(=離婚)に進まないことで、守れるものもあります。

③ 実家で暮らす、という選択

別居は、夫婦仲だけが理由とは限りません。たとえば、親の介護。どちらかが実家に戻って親を看る必要が出てくれば、自然と別居というかたちになります。仕事の都合で今の家を離れられず、結果として離れて暮らす——そんなケースもあるでしょう。

そう考えると、別居=離婚へのカウントダウン、と身構える必要はまったくありません。「今は、こういう事情で離れて暮らしている」。ただそれだけのこと。そう捉えるだけで、気持ちがふっと軽くなることもあります。

④ 「単身赴任と同じ」と考えてみる

二人で暮らしたくても、離れざるを得ない夫婦は、世の中にいくらでもいます。海外赴任、単身赴任、遠洋漁業、長距離トラックの運転手……。なかなか自宅に戻れない仕事についている夫婦は、言ってみれば“半・別居”のような暮らしを、当たり前にこなしています。

たまに帰ってきたときに、たっぷり話す。普段は、それぞれの場所で、それぞれのペースで生きる。聞けば「案外、このくらいの距離感のほうが、お互い気楽でうまくいく」なんて声も。これもまた、れっきとした別居のかたちです。

呼び方が「赴任」か「別居」かで、ずいぶん印象が変わりますよね。でも、やっていることは、案外そう変わらないのかもしれません。

別居は、ゴールではなく“間”

こうして並べてみると、別居は「離婚への一本道」ではなく、立ち止まって考えるための“間(ま)”だということが見えてきます。距離を置いて気持ちを確かめる時間にも、面倒な契約解消を急がないための緩衝地帯にも、事情があって離れて暮らすだけの状態にも——別居は、いろいろな顔を持っています。

戻るのもよし、このまま続けるのもよし、その先で別の道を選ぶのもよし。どれも、間違いではありません。そして——

どんな道を選ぶとしても、選ぶのは、あなた自身の意思です。

次の一歩を考えるためのページを、用意しています。気になるほうから、のぞいてみてください。

焦らなくて、大丈夫

離れて暮らす時間が、二人にとって必要な“間”になることもあります。
あなたのペースで、ゆっくり考えていきましょう。

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※本記事は一般的な考え方をご紹介するものです。財産分与・親権など具体的な手続きや法律の取り扱いについては、弁護士など専門の窓口にご相談ください。